今回は、日本のスポーツクライマーである森秋彩(もり あい 2003年9月17日生まれ)さんについて紹介します。
(画像:cowsoap1909)
森さんは、『第30回 リード・ジャパンカップ』において2016年に12歳で優勝し、2019年には『IFSC クライミング 世界選手権 リード 種目』で銅メダルを獲得しました。
さらに、2022年と2023年には『ボルダリング・ジャパンカップ』で優勝し、『コンバインド・ジャパンカップ』でも優勝しています。
これらの成績からも分かるように、森さんは若くして世界的なトップレベルのクライミング選手として活躍しています。
では、森さんはどんな人物なのでしょうか?
高校時代から大学進学までの活躍やオリンピック挑戦についてもご紹介します。
森秋彩 つくば開成高校時代
森さんが在籍していたのはつくば開成高校でした。
つくば開成高校は、茨城県牛久市にある私立共学で単位制の通信制高等学校です。
著名な卒業生には、タレントの鈴木奈々さんがいます。
この学校は全国的に有名なクライミング部を擁し、
森さんもこの部に所属し、同期や後輩たちから敬愛されていました。
高校時代、森さんは数々の大会に出場し、優勝や準優勝を重ね、
特に2019年度には、『JOCジュニアオリンピックカップ』と『IFSC クライミング 世界選手権 リード 種目』を連覇するという快挙を達成しました。
森秋彩 筑波大学進学
森さんが2023年春に卒業した後は4月からは、地元の茨城県の筑波大学へ進学することを決めました。
大学進学を決めた理由に関して
"プロになることも選択肢の1つでしたが、それを職業にするとクライミングが楽しめなくなるのではないかという不安を感じました。
また、選手生活が終わってからの人生のほうが長いと考え、その後のことも考慮して、経験や知識を豊富に積んだほうが役立つかなと思いました。
現在の地元の大学での環境を変えずに、大学に通いながら練習できるのも魅力的だと感じました。"
専攻の体育専門学群では、科学的研究(スポーツバイオメカニクスや心理学など)を取り入れつつ、体育、スポーツ、健康に精通し、豊かな人間性を備えた指導者を養成。
教育課程は運動能力と広範な経験を重視し、保健体育の知識を組み合わせ、
卒業生は保健体育教員やスポーツコーチなどで活躍しています。
森秋彩 オリンピックへの挑戦
森さんは2020年夏に開催された東京オリンピックへ出場することを目指していました。
しかし、予選大会では5位となり落選することになりました。
それでも森さんはは諦めず、「希望捨てずに」という姿勢で再挑戦することを誓っています。
2023年8月12日、IFSCクライミング世界選手権(スイス・ベルン)は、ポストファイナンス・アリーナで行われ、ボルダー&リードの女子決勝が行われました。
この中で、森秋彩がリードで逆転し、3位に入り、パリ五輪代表に内定。