今回は、2023年10月22日から24日にかけて米テキサス州アレンで行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカについてお話しします。
この大会で、注目の新星、吉田陽菜(18歳、木下アカデミー所属)がGPデビュー戦で歴代3位の高得点を叩き出し、4位入賞という素晴らしい成績を収めました。
今回は、吉田選手のトリプルアクセル挑戦とフリープログラムにおける見事な巻き返しの物語をお伝えします。
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ショートプログラムでのミスからの苦境
吉田選手がこの大会で初めて挑戦したのは、女子選手にとって最も難易度の高いジャンプ、トリプルアクセルでした。
このジャンプが成功すれば、高得点が期待できますが、吉田選手はSP(ショートプログラム)で冒頭に挑戦しました。
しかし、残念ながら、「力が入りすぎてしまった」と1回転半という結果となり、0点という厳しいスタートを切りました。
その後も、トリプルループとトリプルトウループのコンビネーションジャンプやダブルアクセルで着氷に乱れが見られ、吉田選手はSPでわずか59.40点と低い得点を叩き出し、9位に沈んでしまいました。
フリープログラムでの見事な巻き返し
しかし、吉田選手は決して諦めず、フリープログラムで素晴らしい演技を披露しました。
フリーでもトリプルアクセルに挑戦しましたが、今度は成功させて12.60点を獲得しました。
その後も、トリプルフリップとトリプルトウループのコンビネーションジャンプやトリプルサルコウなどを決め、高得点を積み重ねました。
最後のトリプルループでは回転不足と判定されましたが、吉田選手はフリーで131.58点という高得点を獲得し、フリーで3位となりました。
合計得点は190.98点となり、4位入賞を果たし、これは日本女子歴代で3位の高得点となりました。
大会の結果と今後の展望
この大会の女子部門で優勝したのは、ベルギーのルーナ・ヘンドリックス選手でした。ヘンドリックス選手は、SPで1位、フリーで2位となり、合計得点221.28点で自身初のGP優勝を飾りました。
2位にはロシアのエリザベータ・ヌグマノワ選手が入り、合計213.84点を獲得しました。
3位はカナダのアリソン・シュミット選手で、合計191.76点となりました。
日本の他の選手では、千葉百音選手(木下アカデミー所属)が6位、河辺愛菜選手(中京大学所属)が8位という結果でした。
吉田選手はGPデビュー戦を終えましたが、今後もGPシリーズに出場する予定です。
次回は、11月5日から7日にかけて中国で行われる中国杯に出場予定です。
吉田選手は、「もう失敗は許されないと思っています。
次はもっといい演技をしたいです」と語っており、彼女の成長と挑戦精神に期待が寄せられています。
まとめ
今回、フィギュアスケートのGPシリーズ第1戦、スケートアメリカにおいて、吉田陽菜選手がGPデビュー戦で歴代3位の高得点をマークし、4位入賞という素晴らしい成績を収めました。
吉田選手のトリプルアクセル挑戦とフリープログラムにおける見事な巻き返しの物語は、フィギュアスケートファンにとって感動的な瞬間でした。
今後の彼女の活躍に期待し、彼女の成長に注目していきたいと思います。
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