羊たちとともに

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でんでんの芸人時代と俳優としての輝き

こんにちは。今日は、俳優として活躍するでんでん(本名:緒方 義博(おがた よしひろ)1950年1月23日生まれ)さんについて書きます。

 

(映像:haziou)

でんでんさんといえば、

2011年園子温監督・脚本映画『冷たい熱帯魚』で殺人鬼・村田幸雄 役を演じて『第35回 日本アカデミー賞・最優秀助演男優賞』をはじめ6冠を受賞したり、

 

2021年 NHKの朝ドラ『おかえりモネ』で森林組合職員の川久保博史(かわくぼ ひろし)役を演じたりと、数々の作品で存在感を放っていますね。

 

でも、実はでんでんさんは元々お笑い芸人だったんですよ。

今回は、でんでんさんの芸人時代と俳優としての輝きについて紹介したいと思います。

お笑いスター誕生で芸能界デビュー

でんでんさんは、福岡県出身の1950年1月23日生まれです。

高校卒業後、渥美清さんに憧れて弟子入りを志願するために上京しましたが、会えずに断念。

その後、百貨店(丸井)に就職したり、劇団ひまわりに所属したりしましたが、役者の夢を諦めきれずに退職しました。

 

そして、1980年30歳の時にオーディション番組『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)に出演しました。

 

でんでんさんは、スタンダップコメディ調の芸風で、ディーン・マーティンの「誰かが誰かを愛してる」(Dean Martin『Everybody Loves Somebody』)を出囃子に登場し、

「よーうみんなぁー、ハッピーかい?」

「(かけているサングラスをサッと外しながら)どうだい?美しいだろぉー?」

「今日はみんなにオイラのすばらしい歌を聞かせてやるぜ」

「バーイ、センキュー

などの決め台詞で人気を集めました。

 

なんと8週連続勝ち抜きを達成し、金賞を獲得しました。

これがでんでんさんの芸能界デビューとなりました。

お笑いスター誕生!!』(おわらいスターたんじょう)

お笑いスター誕生!!』(おわらいスターたんじょう)は、1980年4月12日から1986年9月27日まで日本テレビ系列局で放送されたお笑いオーディション番組である。

司会は山田康雄中尾ミエが務めた。

番組は、才能ある芸人や売れていないプロの芸人、チャンスのないアマチュアを押し上げることを目的に企画された。

 

厳正な審査と審査員による辛口批評が特徴であり、ネタが面白くない場合でも途中で強制終了せず最後まで演じさせることがあった。

 

視聴者参加でありながらも、プロアマ合同の性格を持ち、修行中の大物芸人の弟子も出場していた。

番組のチャンピオンとなり後にブレイクしたお笑いタレントには、とんねるずウッチャンナンチャンがいる。

芸名「でんでん」の由来

芸名「でんでん」の由来は、麻雀をしている時の様子が殻に閉じこもった感じで、雀荘の仲間に「でんでん虫」のような「緒方でんでん」と呼ばれたことに始まる。

 

後に、「雀荘仲間から“緒方デンデン”と呼ばれていたが、『お笑いスタ誕』に出場する際、演出の赤尾健一から「“緒方”を取って“デンデン”はひらがなの方がいい」という助言を受け、「でんでん」に改名した。

 

これには「でんでん太鼓のように芸能界を打ち鳴らし、でんでん虫のように芸能界の一国一城の主になれ」という後付けの意味が込められている。

 

本人は後年、「“でんでん”はとても役者の名前に思えないけど、周りが呼びやすくて覚えやすいし、この名前で良かった」と述べている。

 

※ なお『お笑いスター誕生!!』に出演し、8週勝ち抜き金賞を獲した後、田所完一名義(苗字の田所は、憧れていた渥美清の本名)で芸能界デビューするも、4年後に「でんでん」に戻す。

 

理由は、田所完一と呼ばれても本人が気づかない場面があったため。

映画『の・ようなもの』で俳優に転身

でんでんさんは、芸人としてデビューしましたが、元々お笑い志望ではなかったため、次作のネタが続かずに苦労しました。

 

その結果、「お笑いスタ誕」の4本目以降は、番組に内緒で放送作家水谷龍二)にネタを書いてもらったと言われています。

 

そんな中、1981年に森田芳光監督の映画『の・ようなもの』で俳優に転身しました。

この映画は、青春群像劇で、落語の世界をテーマにし、

でんでんさんは、伊藤克信演ずる主人公・志ん魚(しんとと)の兄弟子・志ん水(しんすい)を演じています。

 

『第3回ヨコハマ映画祭』(1981年度)において、日本映画ベストテンの第1位に輝き、作品賞と新人監督賞(森田芳光)を受賞しました。

映画『冷たい熱帯魚』で日本アカデミー賞を受賞

 

でんでんさんは、俳優に転身してからも、数々の映画やドラマに出演しましたが、特にブレイクしたのは2010年公開の映画『冷たい熱帯魚』でした。

 

この映画は、園子温監督の衝撃作で、1993年の埼玉県で発生した埼玉愛犬家連続〇〇事件を基にしたストーリーです。

 

でんでんさんは表では笑顔を見せながら裏では連続殺人鬼という二面性を持った熱帯魚店経営者村田幸雄(むらた ゆきお)を演じました。

 

この役柄は、でんでんさんにとって芸歴31年にして初の悪役でした。

 

でんでんさんはこの映画で第35回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめとする国内の助演男優賞を次々と受賞しました。

これがでんでんさんの俳優としての輝きのひとつです。

NHKの朝ドラ『おかえりモネ』で川久保博史役を演じる

 

でんでんさんは、映画『冷たい熱帯魚』での受賞以降も、多くの作品に出演し続けています。

その中でも、最近話題になっているのが、2021年NHK連続テレビ小説 清原 果耶(きよはら かや)主演『おかえりモネ』です。

 

このドラマは、気象予報士を目指すヒロイン清原 果耶演ずる永浦百音(ながうら ももね)の成長物語で、

でんでんさんは森林組合の職員・川久保博史(かわくぼ ひろし)役を演じています。

 

でんでんさんの演技は、視聴者からも高い評価を得ています。

 

でんでんさんは、芸人時代から俳優時代まで、常に自分の夢に向かって努力し続けた人です。

その姿勢は、私たちにも大きな刺激となりますね。でんでんさんの今後の活躍にも注目していきたいと思います。

それでは、今日はこの辺で失礼します。バーイ、センキュー。