今回は大分県に広がる隠れた名所、湯布院温泉についてご紹介します。
標高1,584mにそびえる由布岳のふもとに広がるこの温泉地は、自然と歴史が見事に調和し、訪れる人々を魅了しています。
湯布院温泉は、もともとは小さな宿が十数軒建ち並ぶひっそりとした温泉街でしたが、平成に入ると一躍注目を浴びるようになりました。
その歴史は別府十湯に数えられ、大正時代の区画整理で外れて別府八湯となったことから始まります。
湯布院温泉は別府の奥座敷として栄え、観光地としての地位を確立してきました。
湯布院町の特徴は、豊かな自然と伝統とモダンが絶妙に融合した街並みです。由布市の成立とともに住所が「由布市湯布院町」となりましたが、駅の名前は由布院。
ガイドブックでは湯布院温泉や由布院温泉といった表記が混在し、どちらも正解とされています。
湯布院の由来は「木綿(ゆふ)」からきているとされ、楮や栲の木から作られた木綿が地域の特産品でした。
また、由布岳は古くは木綿山とも呼ばれ、その名前は律令制の時代に正倉院のような倉庫が存在したことから「院」が付いて由布院となったといいます。
大正時代には油屋熊八が湯布院温泉を開発し、別府の奥座敷として栄えました。
その別荘が今もなお輝きを放つ老舗旅館「亀の井別荘」です。
油屋熊八は別府温泉を全国的に有名にした功績があり、その偉業をたたえてJR別府駅の東口には銅像が立てられています。
湯布院温泉、自然と歴史の調和が生み出す楽園。
ぜひ足を運んで、その魅力を肌で感じてみてください!
《ガイド》
湯布院の食べ歩きスポットとしては、湯の坪街道がおすすめです。
湯の坪街道は、JR「由布院」駅から由布見通りをまっすぐ進み、白滝橋を渡った先のY字路を右手に入った細い道で、金鱗湖入口までの1kmほどの区間です。
テイクアウトフードやスイーツ、雑貨のお店、個性的なカフェ、お食事処などが70軒以上も立ち並んでいます。
*ゆふいんバーガーハウス
*醤油プリン 湯布院醤油屋本店
*焼き立てのチーズケーキ 『由布院Milch (ミルヒ)』
メルヘンな世界「湯布院フローラルヴィレッジ」
(画像:YUFUIN FLORAL VILLAGE)
和カフェでランチ「スヌーピー茶屋 由布院店」
(画像:SNOOPY茶屋 由布院)
馬車に揺られてゆったりと「観光辻馬車」