日本のシングルモルトウイスキー「軽井沢」は、その希少性と品質から世界中のコレクターや愛好家の注目を浴びています。
特に、2023年11月17日英・オークション大手サザビーズにおいて「軽井沢蒸留所」が製造した「軽井沢1960年」は1本30万ポンド、日本円で5500万円余りの高値で落札され、高価なウイスキーとして名を刻んでいます。
しかし、その人気と同様に、軽井沢ウイスキーの中には偽物も潜んでいます。
ここでは、本物と贋りの見分け方と、軽井沢ウイスキーの魅力について紹介します。
【歴史の香り】
軽井沢蒸留所は、ウイスキーの販売不振を受けて2000年に生産を停止しました。
また、2011年に完全閉鎖されましたが、その後もその味わいや希少性から、軽井沢ウイスキーは高額なウイスキーとして注目を集めています。
スコットランドのウイスキーに近いスタイルで、シェリーやブルボンの樽で熟成され、芳醇で複雑な香りと味わいが特徴です。
【真実と虚構】
軽井沢ウイスキーの偽物を見抜くためには、キャップ、シール、色味に注意が必要です。具体的には、以下の点に注意しましょう。
- キャップには「KARUIZAWA」の刻印が本物の証。ぼやけていたり、存在しない場合は注意が必要。
- シールには「KARUIZAWA」の文字と、蒸溜年・瓶詰年の数字が本物の特徴。欠けたり、誤っている場合は要注意。
- 色味も重要。本物はシェリーやブルボンの樽で熟成されたことから深い琥珀色や赤みがかった色をしています。色が薄いか、不自然な場合は疑わしい。
【代表作の輝き】
「軽井沢1960年」は、熟成期間を経て、1993年と2013年に限定販売されました。
2013年に販売されたのは、シェリー樽に詰められた原酒そのものをボトリングしたもので、総瓶詰め数はたったの41本でした。
「軽井沢1960年」は、その味わいだけでなく、パッケージの美しさでも知られています。
木製の箱に金箔で飾られ、「軽井沢1960年」という文字が刻まれた外観はまさに芸術品。日本の伝統技法を取り入れたデザインで、2013年のパッケージは、ワールド・ウイスキー・アワードのデザイン部門で総合一位を受賞するほどの優れたもので、内部には軽井沢蒸溜所の歴史や特徴を紹介した冊子が付属しています。
【真実の価値】
軽井沢ウイスキーの本物を味わうことは、その価値が計り知れません。
本物を手に入れるためにも、この記事を参考にして、コレクションや購入の際に慎重に行動しましょう。
軽井沢ウイスキーの魅力に酔いしれる旅が、正真正銘の一杯から始まります。